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この人に聞きたい 「健康になる基本、温めることについて考える」 医師・イシハラクリニック副院長 石原新菜さん

今回は、遊和8号でご登場いただいた「しょうが紅茶・温め」でおなじみの石原結實先生の長女・石原新菜先生にお話を伺いました。四人姉妹の長女としてしっかり育てられたことや自ら実践して感じた温めることの大切さを、女性として母親として、さらに広い視野で語ってくださいました。ハツラツとした笑顔が印象的で素敵な先生です。


石原新菜さん

父と共に東洋医学へ

幼い頃は動物が好きだったので獣医になりたいと思っていました。そんな私が医師になろうと決意したのは父の影響もありますが、中学2年生のときに読んだマザー・テレサの本がきっかけです。「お医者さんになって人助けができるんだ」と感動しました。

父と共に漢方薬や食事指導を行うようになったのは、研修医のときに大学病院での治療に疑問を抱いたからです。救急や心臓手術はすごいのですが、ぜんそくやアトピー、リウマチの患者さんには免疫を抑制するような治療を行っていたため、根本的に治せないのではないかと感じました。

今後を考えると、私も父が行っている体質の崩れを調べて元に戻していくような治療をやりたいと思うようになりました。実際に自分で「温めること」の大切さを体験していたことも大きかったです。

温めることのすごさを実感

父は研究から「温めること」の大切さを確信していたので、我が家でもお風呂にしっかり浸かる、腹巻をするといった温める生活を徹底していました。大学進学を機に一人暮らしを始めると何もやらなくなってしまい、体重が10kg増えて平熱は36度台前半になり、肩こりや頭痛、めまい、便秘、生理不順といった不調が起こるようになりました。

大学卒業後は研修医を2年やりましたが、36時間の連続勤務が週に3回あって眠れない生活が続き、ますます体調を悪くして生理が止まってしまいました。

研修医になってすぐに結婚していたので「子どもを産めなくなるかも」と危機を感じ、生活を一変させて温める生活に戻しました。運動を心がけ、病院には玄米おにぎりとしょうが紅茶を持参するという温める生活をしていたら、半年ほどで体重が戻って体温が上がり、不調が全部なくなったんです。健康な状態になると肩こりも便秘も生理痛も、何もなくなるんだなと実感しました。

体の調子が少し悪くても「こんなのは普通だよ」という人が多いですが、それは未病の段階なんだと気付いてほしいです。自分の健康レベルを上げないと病気に向かって行ってしまいます...

...続きは遊和37号でご覧ください。

石原新菜さん

PROFILE

石原 新菜(いしはら にいな)

医師・イシハラクリニック副院長。ヒポクラティック・サナトリウム副施設長。健康ソムリエ講師。二児の母。
1980年長崎県生まれ。小学校2年生までスイスで過ごし、その後高校卒業まで静岡県で育つ。2006年帝京大学医学部卒業、同大学病院で2年間の研修医を経て、現在父・石原結實のクリニック勤務。主に漢方医学、自然療法、食事療法によりさまざまな病気の治療を行う。
テレビ、ラジオ、執筆活動と幅広く活躍中。著書に13万部を超えるベストセラーとなった『病気にならない蒸し生姜健康法(アスコム)』、『「体を温める」と子どもは病気にならない(PHP研究所)』、『研修医ニーナの731日(海竜社)』など多数。海外でも翻訳出版されている。

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