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この人に聞きたい 「心身の不調につながる『気象病』」 医療法人社団崇せたがや内科・神経内科クリニック院長 医学博士 久手堅司さん

今回はテレビでお見かけする機会も多い、久手堅先生にご登場いただきました。全国でも数少ない「気象病外来」や「寒暖差疲労外来」を立ち上げ、周りに理解されにくい不調を抱える患者さんに寄り添った診察をされています。診察の合間の貴重なお時間をいただき、お話を伺いました。


久手堅司さん

医師のスタート

私は弁護士を目指して大学で法学部に入りましたが、一番やりたかったのは医者だと気づき、卒業してから再度医学部に入りました。浪人時代もあって現役より6歳上だったので、技術の経験が物をいう外科ではなく内科を選びました。その中でも、最も未知の領域である脳に興味があり脳神経内科へ進みました。

臨床では脳血管障害、大学病院ではパーキンソン病やもの忘れなどに携わりました。開業後は頭痛をはじめとした基本的に緊急性のない患者さんを診察しましたが、ガイドラインでは診断しづらい人が実に多かったです。頭痛は片頭痛と緊張型頭痛に分類されますが、両方が混在している人もたくさんいました。

首・肩こりがある人は頭痛やめまいを伴いやすいので、整形外科ではなく神経内科として「首こり・肩こり外来」を開設しました。首が前に突き出ていたり骨格に左右差があったりすると、自律神経の不調が起こりやすくなるのです。

...続きは遊和49号でご覧ください。

久手堅司さん

PROFILE

久手堅 司(くでけん つかさ)PROFILE

せたがや内科・神経内科クリニック院長。医学博士。日本内科学会 総合内科専門医、日本神経学会 神経内科専門医、日本頭痛学会 頭痛専門医、日本脳卒中学会 脳卒中専門医。1996年北九州大学法学部法律学科卒業、2003年東邦大学医学部医学科卒業。その後、東邦大学付属医療センター大森病院等での臨床経験を経て、2013年せたがや内科・神経内科クリニックを開設。「自律神経失調症外来」「頭痛外来」など複数の特殊外来を立ち上げ、中でも天候と不調の関係に焦点を当てた「気象病・天気病外来」「寒暖差疲労外来」は、テレビ・新聞・雑誌・インターネットなど各種メディアで話題となっている。著書に『気象病ハンドブック』(誠文堂新光社)、『最高のパフォーマンスを引き出す自律神経の整え方』(クロスメディアパブリッシング)などがある。

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