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この人に聞きたい 「食生活と早めのケアで目を守る」 眼科専門医・医学博士・二本松眼科病院副院長 平松類さん

今回は眼科専門医の平松類先生の登場です。診察の予約が取りにくいほどご多忙な一方で、オンライン動画やテレビ、雑誌などを通じて精力的に情報を発信されています。専門知識がなくても分かりやすい解説と評判のお話を、遊和読者向けに伺ってきました。


平松類さん

「目」は特殊な臓器

私の祖父は愛知県田原市で開業している眼科医でした。眼科は治療すれば明確によくなる人が多く、その姿を見て医者になりたいと思っていました。私の大学卒業時は白内障手術の全盛期で、患者さんの生活を良いほうに変えられることも眼科を選んだ理由です。

目は他の臓器と違って体内に埋蔵されず、むき出しの状態です。また光を通すため透明ですが、それによりレンズの役割をする水晶体が紫外線のダメージを受けやすくなっています。

年齢を重ねるとほぼ全員が老眼になります。老眼はレンズが硬くなって手元が見えづらくなる現象で、実は40代半ばから始まってきます。50代からはレンズが白くなる白内障が起こりやすくなります。これは、卵を茹でると透明な白身が白くなるのと似た現象です。老化現象による病気で99.9%の人が発症します。70歳頃には白内障の手術が必要な段階になり、その先はさまざまな目の病気が現れてきます。

近年では「スマホ老眼」が話題になっています。これは手元を長時間見ることで目を使いすぎて、年齢よりも老化がひどくなった状態です。

老化というと年齢のせいだと思われがちですが、ポイントはダメージの量です。同じ60歳でも、紫外線対策をしてきた人は老眼が現れるスピードは遅くなります。

...続きは遊和52号でご覧ください。

平松類さん

PROFILE

平松 類(ひらまつ るい)PROFILE

眼科専門医・医学博士。二本松眼科病院副院長。全国から受診を希望する患者が多く訪れる。『あさイチ』、『主治医が見つかる診療所』などテレビやラジオ出演のほか、雑誌、WEBサイトでの取材も多数。眼科医としては唯一のYahoo!ニュースの公式コメンテーター。Youtube公式チャンネル「眼科医平松類」は28万人以上の登録者数を誇り、役立つ情報はもちろん、最新の知見も精力的に発信中。
著書に『1日3分見るだけでぐんぐん目がよくなる!ガボール・アイ』(SBクリエイティブ)、『その白内障手術、待った!』(時事通信社)、『自分でできる!人生が変わる緑内障の新常識』(ライフサイエンス出版)など多数。
YouTube公式チャンネル【眼科医平松類】 https://www.youtube.com/@hiramatsurui
X(旧Twitter) https://x.com/hiramatsurui

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