なごやかに すこやかに 遊和 yuwa 体の健康は「置き薬で」 心の健康は「遊和」で・・・

この人に聞きたい 私らしく、正直に、日々を生きていく 女優 草笛光子さん

大衆演劇の舞台にて優れた業績を表彰する「第39回 菊田一夫演劇賞」において、特別賞を受賞された女優の草笛光子さん。80歳になられた今でも、舞台「6週間のダンスレッスン」で主演女優としてダンスやお芝居を演じておられます。
今もなおエネルギッシュにご活躍される秘訣をお聞きしたく、舞台稽古のお忙しい合間に取材させていただきました。

健康は女優としての責任

 今年も舞台「6週間のダンスレッスン」を東京を中心に全国で上演します。二人芝居なのでセリフが多く、6つのダンスが入り、その上着替えている間でもセリフがあるので、2時間半ずっとしゃべりっぱなし。
 その日の疲れは、その日のうちに取るように心がけていますが、舞台の時は昼夜の区別がつかないし食事の時間も不規則。夜遅く終わるので睡眠時間も少ない。だから一日の疲れは全部は取れません。

草笛光子さん

 皆さんに「パワーがありますね」とか「健康の秘訣は?」とよく聞かれますが、私は元々健康なのでしょうか。(笑)

 船旅でもして、ゆったりとした人生を送りたいと思うこともありますし、コタツに入ってテレビを見て、一日何もせずにと思いますが、私はそれが出来ない性格なんですよね。

 朝になるとあれをやってこれをやってと、なんだか癖がついちゃって。

 時々「寿命を縮めてるなぁ!」と思うことがたくさんあります。でもギリギリのところを歩くことも、私にとっては大切なことなのかもしれません。

 女優として演じるために「いつまでも元気でいよう」という強い思いは、仕事への責任感からか常に持っています。

体力を維持するために

 舞台は体力がものをいいます。自由で自然な演技や声量には柔軟性や筋力が必要ですのでストレッチはほぼ毎日、そして筋力は落とさないようにトレーニングをしています。

 ストレッチは毎朝起きたら2、3分、ベッドで背伸び運動をして、ぎっくり腰にならないように体を伸ばしてから横向きに起き上がる。

 私って用心深いんです。だから、階段はひざにサポーターをつけて上り下りはきちんと手すりにつかまります。なにかあったら皆さんに迷惑がかかりますから、これを考えたら無茶はできません。

 散歩も日課になっています。しっかりと、地面に足をつけて歩くようにしています。

 夏でもスカーフを巻いて、頭の付け根付近を冷房で冷やさないようにしています。ソックスもくるぶしまで被って。体を冷やさないことに気をつけています。

 トレーニングをするときはアミノ酸を摂り、食事ではなるべく食物繊維の豊富な野菜を食べるようにしています。バナナやきな粉などを入れた特製ジュースを飲んでいます…

...続きは遊和20号でご覧ください。

草笛光子さん

PROFILE

草笛光子(くさぶえみつこ)

1933年生まれ。神奈川県出身。 1950年松竹歌劇団に入団。
1953年映画『純潔革命』でデビュー。
1999年に紫綬褒章、2005年に旭日小綬章を受章。
2014年に第39回 菊田一夫演劇賞特別賞を受賞。
日本を代表する女優、舞台、映画、テレビドラマと精力的に活躍中。
主な映画出演作として、『社長シリーズ』、『娘・妻・母』、『それから』、『犬神家の一族』、『沈まぬ太陽』、『武士の家計簿』
舞台では、「ラ・マンチャの男」、「シカゴ」、「和宮様御留」、「ジプシー」、「光の彼方に」、「芝桜」、「ハムレット」、「私はシャーリー・ヴァレンタイン」、「エイミィズ・ヴュー」、「この夏突然に」、「wit(ウィット)」、「請願」、「6週間のダンスレッスン」、「グレイ・ガーデンズ」などに出演。

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