なごやかに すこやかに 遊和 yuwa 体の健康は「置き薬で」 心の健康は「遊和」で・・・

介護されないための健康観⑤「バランス力・血糖値」

血糖値は「バランス力」で調節される

食事をすると血糖値は上昇しますが、ある程度まで上がると時間とともに下がっていきます。 こうした血糖値の調節は体に備わっている「バランス力」が行っていて、この力が低下すると血糖値はうまく調節されなくなります。 バランス力には食事だけでなくストレスや睡眠などさまざまな要素が関わるため、生活を総合的に見直してみましょう。

エネルギーと熱を生む「糖」

自然治癒力のうち自律神経やホルモン、免疫系などに関わる「バランス力」は、環境の変化に合わせて体を適度な状態に保つよう働いています。その一つが血糖値です。

食事から摂ったブドウ糖は、体内への吸収が速いので素早くエネルギーに変換されます。 また、ブドウ糖は脳にとって唯一のエネルギー源でもあり、いつでも細胞にエネルギーを補給できるよう常に血液中に流れています。

つまり血液中のブドウ糖量(血糖値)は、すぐに使えるエネルギー量を表しているといえます。 生命維持に欠かせない血糖値は、バランス力によって一定の範囲内に収まるように調節されています。

ホルモンが調節

体内のさまざまな調節を行うホルモンは100種類以上存在していますが、血糖値を「下げる」働きをするのはインスリンのみです。 一方で、血糖値を「上げる」ホルモンは5種類以上あり、食事がとれなくても体内でブドウ糖をつくり出せるようになっています。

ホルモンの数からも分かるように、体は血糖値を下げることよりも上げることを重要視しています。これは高血糖よりも低血糖(飢餓)のほうがすぐに命に関わるからだと考えられています。

高血糖状態ではジワジワと血管が傷つけられていきますが、低血糖状態では短時間で脳や心臓に支障をきたしてしまいます。

...続きは遊和44号でご覧ください。

ページトップへ