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介護されないための健康観③「めぐる力」

自然治癒力の一つ「めぐる力」を高める生活をしよう

私たちの体にはケガや病気を治して健康を維持する自然治癒力が備わっていて、「支える力」「バランス力」「めぐる力」の3つに分けて考えることができます。今回は血液循環や新陳代謝を司る「めぐる力」について解説します。

「支える力」、「めぐる力」、「バランス力」         

めぐる力とは

建築物は定期的に修繕をしないと短期間で老朽化しますが、人間の体は病気でどこかが傷んでも自然に治るようになっています。この再生する力がきちんと働いていれば、特別なメンテナンスをしなくても80年ほどは体の機能が維持できるとされます。

この力が自然治癒力のことで、新陳代謝によって全身にある細胞一つひとつを修復したり、古くなった細胞を新しいものへと入れ替えたりしています。細胞が新陳代謝できるのは、全身に張りめぐらされた血管を通して血液が酸素と栄養を細胞に届けているためです。

この「血液を循環させ、細胞を新陳代謝させる力」が、3つの自然治癒力のうち「めぐる力」に当てはまります。めぐる力が維持されることで、私たちの体はケガや病気から回復し健康を維持できるのです。

血液のめぐる力

細胞一つひとつが新陳代謝をするためには、体の隅々にまで血液を届けることが重要です。手足など体の末端や細い毛細血管までしっかり血液が流れることで細胞への酸素や栄養の供給、古くなった細胞の回収がスムーズに進み、新陳代謝を円滑に行うことができます。また、血流がよい状態であれば、肺での酸素と二酸化炭素の交換や腎臓での血液中のゴミ処理も効率よく行われます。

このように血液循環がよいと全身の細胞が活発に新陳代謝を行えるので、血色がよくなり体は元気になります。病気になりにくく、病気になっても早く回復できる体がつくられるのです。

逆に、血液循環が悪くなると新陳代謝がうまく行われず、細胞の老化が進みやすくなって傷の治りが遅くなる、シミができるといったことが見られるようになります。さらに、免疫細胞の新陳代謝が滞ると免疫系の働きを低下させることにもつながります。血液の流れは生活習慣やストレスの影響を受けるため、毎日の生活で工夫が必要です。

...続きは遊和42号でご覧ください。

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