「支える力」を維持して健康寿命を延ばそう
「健康寿命」とは介護や闘病などで日常生活が制限されることなく、自立して健康に過ごせる期間のことです。つまり、平均寿命と健康寿命の差は介護を必要とする期間だといえます。 寝たきりを防いで健康寿命を延ばすためには骨や筋肉を鍛えて、体に備わる「支える力」を衰えさせないことが大切です。

3つの自然治癒力
ドイツの医師で哲学者でもあるアルベルト・シュヴァイツァーは「すべての患者は自分自身の医者を内部にかかえている」という言葉を残しています。この医者とは自然治癒力のことで、誰の体にもケガや病気から回復する力が備わっていることを示しています。
自然治癒力にはケガや病気を治すだけでなく健康を維持する働きもあり、主に3つの力に分けて考えると理解しやすくなります。
一つ目は重力に対抗して体を保持する「支える力」、二つ目は体内を適度な状態に保つ「バランス力」、三つ目は血液循環や新陳代謝などの「めぐる力」です。
最近では新型コロナウイルス感染症の流行によって自宅で過ごす時間が増えたことで、運動不足による足腰の衰えから「支える力」が低下する人が増えています。そこで今回は、自然治癒力の「支える力」について解説します。
「支える力」とは
私たちが地球上で重力に押しつぶされずに生活できているのは、重力に対抗して体を保持する「支える力」があるおかげです。これは骨や筋肉、関節といった骨格系の総合的な力で、支える力が低下すると寝たきりにつながります。
寝たきりの一因に挙げられるロコモティブシンドローム(ロコモ)は、支える力の衰えから運動器に障害が起こり、移動機能が低下している状態なのです。