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気になる老化の事。

老化は「悪」ではない

子どもの頃に「成長」といっていた年を取ることは、いつしか「老化」と呼ばれるようになります。体の機能は徐々に衰えていくため、年を重ねることに希望を感じる人は少ないかもしれません。

加齢によって起こる体の変化は悪いものばかりではなく、保持される能力もあると分かっています。脳の機能は全てが衰えるわけではなく、経験を重ねて得た知識力は70歳頃にピークを迎え、その後も比較的衰えにくいといわれています。

また、老化のスピードは生活習慣の影響が大きく、中には実際の年齢以上に体が老化している人もいます。平均寿命が80歳を超える今、心身の健康に留意して幸せに年を重ねていきたいものです。

「硬い・減る・乾く」

便の長い旅路

老化による体の変化には「硬い・減る・乾く」といった特徴があります。筋肉や血管、関節などは柔軟性が失われ、だんだんと硬くなっていきます。

近くが見えにくくなる老眼は、レンズの役割をする水晶体が硬くなりピントが合わなくなることで起こります。トイレが近くなる頻尿は、膀胱の筋肉が硬く伸びにくくなって溜められる尿量が減ることで起こります。このように老化によって体の組織が硬くなるのは、柔らかさを保つ働きが低下してくるためです。

筋肉量や骨量、毛細血管は年齢とともに減少していきます。体の細胞は壊す・再生するという新陳代謝を繰り返して維持されていますが、加齢によって壊す機能は高まり再生機能が追いつかなくなります。50代から悩む人が増える加齢性の難聴も、音を感知する有毛細胞が減少することで起こってきます。

さらに、老化による筋肉や毛細血管の減少、細胞内の水分保持量の低下などから、体に蓄えられる水分量は減っていきます。そのため、唾液の分泌量が減少して口が渇いたり、目や肌、頭皮が乾燥して外界の刺激に弱くなったりします。

老化要因①血流不足

「硬い・減る・乾く」といった体の変化は、主に血流不足が原因で引き起こされます。「人は血管とともに老いる」といわれるように、血管の状態が左右する血流量は老化スピードに大きな影響を与えるのです。

血流量が不足すると、細胞が活動するのに欠かせない栄養と酸素が十分に運ばれないため、心臓から遠くて血液が届きにくい部位や、血管がたくさん集まっている臓器の老化スピードは速くなる傾向があります。

たとえば血流量が減少することで、筋肉は柔らかさを保つ機能が低下して硬くなり、細胞は酸素不足からダメージを受けて減少し、唾液や涙など体内の水分は原料となる血液が不足して十分につくられにくくなります…

...続きは遊和35号でご覧ください。

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