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気になる紫外線の事。

紫外線の評価

私たちの生命を支えているものの一つに、太陽の光があります。植物が光合成で栄養をつくり出すように、人間も日光によって身体に有益なものを得ていると昔から考えられてきました。

そのため、かつては母子手帳にも日光浴を勧める記載がありましたが、1996年には一転して削除されることになりました。それは、日光に5~6%含まれている紫外線の有害性が分かってきたからです。今では「紫外線はカットしなければならない」と広く認知されるようになりました。

このように悪者だと思われている紫外線ですが、近年になってよい効用があることも分かってきました。紫外線を上手に利用するために、その工夫について考えるべき時代が来ているようです。

A波とB波

地上に降り注ぐ紫外線は、A波(UV-A)とB波(UV-B)に分類されます。

A波は波長が長く、オゾン層や雲を通り抜ける性質があります。窓や衣類を通過して皮膚の深部まで浸透し、シワや光による肌の老化(光老化)の原因になるともいわれています。

B波は波長が短く、窓や衣類、日焼け止めクリームなどで防ぎやすい性質があります。皮膚に当たると赤くなったり日焼けをしたり、老人性のイボや皮膚がんのリスク要因となります。

B波は表皮で激しい反応を起こしますが、比較的簡単に防ぐことができます。一方、A波は浴びた影響を感じにくい上に防ぐことが難しく、知らず知らずのうちに光老化を進行させやすいのです。

紫外線と活性酸素

紫外線は日焼けやシミ・シワの原因となるため美容の敵だといわれますが、これには活性酸素も関わっています。活性酸素は呼吸やストレスによって体内で発生しますが、紫外線が皮膚に当たることでも生成されるのです。

皮膚に紫外線が当たったことを身体が察知すると、活性酸素から細胞を守ろうと黒色のメラニン色素をつくり出します。このメラニン色素は皮膚の新陳代謝によってしばらくすると消えますが、過剰につくられたり新陳代謝が乱れたりすると色素が沈着してシミの原因となります。

紫外線の強い時間帯

紫外線対策

紫外線をなるべく避けて日焼けを予防するには、紫外線が強い時間帯を避けることが基本です。特に5~9月の午前10時~午後2時は紫外線量が多いので、できるだけ直射日光を浴びないように気をつけましょう。また、気温が25℃以上の日や曇りの日でも注意が必要です。

日光を浴びて肌がヒリヒリ痛む場合は軽いやけどを起こしている状態なので、4時間以内に冷水や冷たいタオルなどで患部を冷やしてください。炎症が鎮まったら保湿剤をつけたり水分補給をしたりして、体の内外から水分を補いましょう。

身体の内側から行う紫外線対策には、食事と睡眠が挙げられます。活性酸素には4種類あり、そのうち紫外線を浴びると発生するものは特に酸化力が強いタイプだといわれています…

...続きは遊和32号でご覧ください。

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