なごやかに すこやかに 遊和 yuwa 体の健康は「置き薬で」 心の健康は「遊和」で・・・

気になる耳・鼻の事。

耳と鼻はつながっている

 病院の診療科目は、耳科や鼻科でなく「耳鼻科」となっています。これは耳と鼻の関係が深いためで、2つは顔の内側で耳管という細い通路によってつながっています。

 この通路の通気が悪くなると、聞き取りづらい、耳が詰まった感じがするなど、さまざまな耳の症状が出てきます。耳管の通気は鼻が換気しているので、鼻の不調が耳の症状として出てくるのです。

 診療科目に「鼻口科」はありませんが、鼻は口とも大きく関わっています。味覚障害は亜鉛不足や唾液量の減少など口の問題とされていますが、実は鼻づまりが原因の場合も多くあります。味覚は舌だけでなく、鼻との共同作業で初めて認識されるようになっているのです。

 また、耳と鼻は音や匂いを伝達するだけでなく、呼吸や平衡感覚などの生命活動を支える器官でもあります。

鼻は使わないと退化する

 人間の器官や機能には「適度に使えば発達し、使わなければ退化・萎縮する」という性質があります。 特に、鼻は使わないと退化しやすい部位です。そのため、片方の穴が詰まっても息ができるように、左右それぞれの穴から2~3時間のサイクルで交互に呼吸できるようになっています。

 鼻の通りが悪くてもすぐ口で呼吸せず、根気よく鼻に空気を通す練習をしてみましょう。こうすると通気が戻ってくることがあります。

鼻づまり解消法 1息を吐き切る。鼻をつまんで。 2天井を2秒見る。 3床を2秒見る。

 専門家が考案した鼻づまりを解消させる方法には、鼻が詰まっているのとは逆側の脇で空のペットボトルや握りこぶしを強くはさむ方法や、息を吸った後にギリギリまで吐き切り、鼻をつまみながら2秒間隔で天井と床を交互に見る方法などがあります。

 日本人に慢性鼻炎や鼻の奥にある副鼻腔の炎症(蓄膿症)が多いのも、口呼吸が増えて鼻に十分な空気を通していないことが一因だと考えられます。これには、「日本語の発音には鼻から息を抜くような発声が少ない」ということも影響しています。副鼻腔を振動させると、鼻の中でのガス交換が活発になり機能維持につながります…

...続きは遊和22号でご覧ください。

ページトップへ