江戸時代は結核の薬だった?

呼吸器の病気でも、かつて日本人が「死病」として最も恐れてきた病気が「結核」です。
結核菌が発見されるまで「肺病」「労咳」といわれ、多くの幕末の志士もこの病気で命を落としています。 特効薬がなく、養生して回復を待つだけが治療法の中、江戸時代ではこの病気の起死回生の薬草として 高麗人蔘が異常な注目を集めました。
余りの人気で高麗人蔘の価格が高騰し、一般庶民ではなかなか手に入りにくかった記述が残っています。

もちろん高麗人蔘には結核菌を直接殺す働きはありませんが、身体の抵抗力を高め、回復に貢献したのだと思います。

結核と高麗人参

COPDと高麗人蔘

COPDとは慢性閉塞性肺疾患のことをいいます。
  身体は新陳代謝をしており、それが故に傷は治り、病気も回復します。 ただ、高齢者の新陳代謝は緩慢で、特に呼吸器の病気である肺気腫や気管支炎などを含む、 高齢者に多い肺の病気、COPDは回復が難しいのが現状です。

 

身体の新陳代謝は組織が受けた「損傷」を「修復・再生」するバランスで維持されていますが、 肺の組織に慢性の炎症が起こると、「損傷」と「修復・再生」のバランスが崩れ、「損傷」が大きくなり、 肺の機能不全が起こります。
私はCOPDで悩む方々にも高麗人蔘を勧めたいと思っています。完治することは期待できませんが、 血流がよくなることで、酸素供給の効率がよくなり、呼吸が楽になってきます。

慢性病の最後は肺の感染症


糖尿病や膠原病、がんでは、その疾病自体ではなく、肺の感染症で命を落す人が大変多いのです。
膠原病やがんでは病気に加え、治療や医薬品自体で免疫力が低下します。 治療は成功しているのに呼吸器の感染症で重篤になる場合も多くあります。
そうした慢性病に高麗人蔘のような抵抗力を高める漢方を上手に併用して欲しいです。 そうすれば、治療の効果もさらに高まると思っています。

長谷川秀夫 Profile
長谷川秀夫

1988年 京都大学大学院修了
1992年 製薬会社を退社、その後広島大学医学部に2年間、富山医科薬科大学和漢薬研究所に5年間内地留学
2002年 社団法人首都圏産業活性化協会コーディネータ、独立行政法人理化学研究所客員研究員
2005年 日本サプリメント臨床研究会代表理事に就任。薬学博士

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