乳酸菌は腸内環境を整えて、老化現象を遅らせる
腸は植物の根に該当し、腸の内側は土壌の微生物に例えることができます。根に有用な微生物(善玉菌)が棲んでいると作物の収穫量が増え、悪玉の微生物(悪玉菌)が棲んでいると植物は枯れてしまうのと同じことが腸にも言えます。
人間の腸にも同じく善玉菌と悪玉菌がいて、このことに最初に気付いたのがロシア人でノーベル賞を受賞した生化学者メチニコフ(1845~1916)です。
彼は腸内で悪玉菌が増えることによって寿命が縮むと考え、悪玉菌を排除する善玉菌の役割に注目しました。その善玉菌の代表が乳酸菌です。実際、コーカサス地方などの長寿村では乳酸菌(カスピ海ヨーグルトなど)を摂取しており、ヨーグルトの中に含まれる乳酸菌が腸内環境を整え、老化現象を遅らせるのではないかと考えたわけです。
乳酸菌の大きな役割は免疫機能を活性化する事
乳酸菌の大切な役割に免疫機能を活性化するという働きがあります。人間は齢をとると、臓器が自然に萎縮してしまいますが、その中で一番影響を受けるのが胸腺(心臓の上部で胸骨の裏側にある器官)です。この胸腺は免疫機能と深く関与しています。加齢とともに免疫機能が低下し、それによってガンよりも感染症にかかる割合が多くなります。これを予防するためには、免疫を刺激する食品やサプリメントを摂取することが重要で、その最も重要な位置を占めているのが乳酸菌といえます。
研究の中で、どういった乳酸菌であれば免疫を高められるかと思い、日本各地や世界の長寿村からあらゆる長寿と関連性の高い発酵食品を集めました。京都のすぐき漬け、長野のすんき漬け、コーカサス地方のヨーグルト、そしてモンゴルの馬乳酒から乳酸菌を分離しました。そして、どのような乳酸菌が免疫を強く活性化するかを調べた結果、乳酸菌の大きさが小さいほど活性が高くなることを発見しました。









