基礎代謝と高麗人蔘

「低体温症」は社会問題

私たちの身体は一日中じっとしていても、心臓を動かし体温を維持するためにエネルギーが必要である。
生命を守るための必要最小限のエネルギーを「基礎代謝」という。 一日摂取した食事の約半分が基礎代謝エネルギーとして消費されている。

今、社会問題ともいえる「低体温症」はこの基礎代謝の減少が原因である。
低体温になると全身の多くの代謝酵素の働きが悪くなり新陳代謝が減少し、さらに低体温になるという 悪循環を引き起こす。その結果、運動能力が落ち、疲れやすくなり、日中居眠りするようになる。
体温が下がると腸も冷えて、蠕動運動が鈍り、便秘の原因となることもある。 消化吸収力が低下すると「慢性疲労症候群」の原因のひとつになることも考えられる。

この現象は、二十年程前から注目されるようになった。その理由は、子供の六人に一人が朝食抜きで、 外で遊ばないでテレビゲームに熱中して、運動不足になったからである。
また二十代の女性は四人に一人が朝食抜きで、低カロリー食イコールヘルシーと思い、エネルギー不足になっている。




「低体温」「冷え性」「寒がり」

「低体温」と「冷え性」と「寒がり」は似ているようであるが、医学的には全く別である。
「低体温」は新陳代謝が悪く根本的に体内の熱産生が減少し、平熱が三十六度以下になった状態である。 「冷え性」は体内の熱産生は正常であるが、その熱が体表に伝わらない状態である。 「寒がり」は単なる個人の自覚意識の問題である。「寒がり」は自律神経を強化する乾布マサツなどの トレーニングで改善できる。

「冷え性」は漢方では「於血」の一症状とみて「浄血」で改善できる。
血行促進剤や冷え性グッズは一時的に症状を緩和するだけで根本治療にはならない。

「低体温症」はいわば熱効率の悪い灯油ストーブである。体内の熱産生能力を高める医薬品は残念ながらないのである。

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