吉村作治

この人に聞きたい 第1回 食を通じた教育

吉村作治(よしむらさくじ)さん
サイバー大学学長(工学博士)
早稲田大学客員教授

僕は自分の限界を知らなかっただけ

子供の頃に出会った一冊の本がきっかけで古代エジプトに興味を持たれた吉村さん。発掘人生40年、その情熱の源を教えてく ださい。

物事を継続するには、やりたいとか、好きという「気力」と、忍耐力を含む「体力」、そして「運」が大事ですね。

よく「どうやったら夢を実現できるんですか」と聞かれますが、実現できないのではなく、やらないだけです。みんなは途中で自分の限界を知ってやめてしまう。僕はバカだから、自分を知らなかったから止めなかっただけ。ただそれだけです。最後はバカが利口に勝つんです。ウサギと亀の物語みたいに。

古代エジプトの医療は興味深い

古代社会の医療はみんな医食同源です。食べ物で体を作って、免疫力を持たせて生きていくのが前提です。
日本では杉田玄白の解体新書が、まだ200年そこそこですが、エジプトではミイラを作っていたので体の構造が5000年前からわかっていました。医学書も10種類以上残っています。中にはいい加減なものもありますが…特に外科に関しては今の医療の基本にもなっています。

医者は王の直属で、国民の医療費は無料でした。古代エジプトの医者の人気は高く、諸外国でも評判だったようで、外国からの患者からは高い治療代をとっていたようです。

自分で回復する手段を持つこと

古代エジプトでは病気は災いからくるものと考え、治療の第一段階として呪文を唱えたり、護符を張ることからはじまるそうですね。

痛さは体の仕組みの中で起りますが、ある程度は我慢できます。我慢できるということは自己回復力を持っているということです。精神を高揚させ、この自己回復力を活用しなければ治らない。自分で自己回復力をどうプロデュースするかが大事。その手段が呪文だったり、手当てや薬だったり。

僕は自己回復力を強くもっていると確信しています。自分で呪文を唱え、克服できます。要は克服できればいいんです。克服したという満足で充実する。私の主治医は友人です。良い相談相手を持っているという「安心感」が大事。だからそこに診察に行っても無駄話して帰るだけなんです。

吉村流の健康管理は精神を健やかに保つ

健康管理は全くしていません。65歳でどこも悪くありません。人はストレスがないからだと言いますが、自分はストレスを受けていると思っている。けれど人にストレスを与えている方が多いでしょうから、多数決でストレスがないということになるんでしょうか。

食事はカロリーより栄養素を考えて食べています。運動はしていません。運動をする時間を作るのに疲れてしまう。でも歩くことはしています。早足で歩く、ひと駅前で降りて歩く。

精神が健やかならば病気はしない。健やかな精神を保つには、嘘をつかない、嘘を言わないといけないときは黙るとか、人を傷つけることは言わない。なるべく社会のためになろうとする。私利私欲を捨てる。

人生訓はたったひとつ持ち続ければ夢は叶う

吉村作治

自分の使命と思えるものに「教育」があります。今の大学教育はお花やお茶と同じ『免状主義』です。もっと教育者の思っている事とか知識・体験を学生たちにトランスファー(移転、転送)するべきです。

資源も国土も少ない日本人が生きて行く方法は、教育産業だと思います。知識や見識や経験で世界に役立つ。

私は昨年やっと念願のサイバー大学(4年制・2学部)を設立できました。働きながらインターネットで学んで卒業するというもの。諸外国にくらべ日本は遅れていますが、10年後を見ていて下さい。日本でもこうした大学がトップになります。

やりたい事を実現させた人を成功者、やりたくない事を実現させてしまった人を敗北者と言うのだと思います。私の人生訓はたったひとつ「持ち続ければ夢は叶う」です。人をうらやましがる前に自分でやればいいんです。

夢を持ち続けましょう。

サイバー大学ホームページ http://www.cyber-u.ac.jp/

この人に聞きたい バックナンバー