腸は「第二の脳」でもある
お腹は「お中」と書きます。これは位置的にも、その役割においても人体の中心だということです。
腸は長さが9mもある管状の臓器であり、掃除機のホースを折りたたんだように、人体のほぼ中央にうまく収納されています。「腸」は食物から栄養を吸収し、人体を養う消化器系に入りますが、腸の働きはそれだけではありません。
現代医学では精神は脳が支配すると考えますが、東洋医学では腸が心をコントロールすると考えています。腹が立つ、腹に収めるという言葉があるように、腸が情動をコントロールするといわれています。うつ病など神経病は病院では脳に作用する薬を処方しますが、東洋では腸の冷えや緊張をとる方法で神経症の改善をはかります。
最近では医学の発達で腸に脳と同等の神経組織があることが分かり、第二の脳ともいわれています。
子供がお腹を出したまま寝ると、風邪をよく引きます。これは、腸に免疫組織が存在し冷やされることで、免疫力が落ちるからです。
盲腸とその周囲は病原菌から体を守るリンパ組織です。医学上、腸は消化器系に区分されますが、じつは、腸は人体で最大の免疫系器官ともいえます。
腸は自律神経の安定が鍵
腸はリズムよく蠕動運動を繰り返し、消化・吸収や排泄を行います。この小刻みのリズムこそが、腸の生命線です。
「リズム」のバランスには内臓や血管を支配する自律神経の安定が不可欠。最近、人間関係で悩むサラリーマンに多くみられる「過敏性腸症候群」は自律神経の調節がうまくいかずに起こる疾患です。下痢や便秘を繰り返すので、ついつい薬に頼りがちになりますが、まずは「自律神経」を安定させ、ストレスに強くなることが必要です。










